「乾坤一擲の人生の大勝負の決めゼリフ」

どじょうがさ
金魚のまね
することねえ
んだよな

野田総理が就任時使ったこの言葉。「どじょう総理」というニックネームで有名になりました。

明日発売のPRESIDENT(2011.11.14号)の終盤にある「相田みつを金子みすゞ」の世界。その記事の中で、相田みつをさんの長男で東京国際フォーラム地下にある「相田みつを美術館」の館長相田一人氏は、この言葉について

(前略)父の書では地味な作品で、野田さんが挙げたのには虚をつかれましたね。たぶん野田さんは乾坤一擲の人生の大勝負の決めゼリフとして、用意周到に準備したのだと思います。どじょうはどじょうのままで本物なんだと……(P157)

この言葉をきっかけに野田総理は「大衆」の心をつかむのに成功しました。この例からもわかりますように、自ら発した言葉は自分の姿勢を律し、聞いた人の心をキャッチする強い力を持っていると、私は思っています。

だから、起業の際や事業の再定義を行うときに、あえてキャッチフレーズにこだわりを持ち、考えることをお勧めしています。

私たちも会社が掲げている「想いをサポートする」という言葉によって、方向性を徐々に絞りこむことができたりもしています。

ぜひ、今我々がサポートしている方々にも、自分のやりたいことを分かりやすく表現する言葉を見つけて欲しい。そのためのお手伝いを今も、スタッフとともにさせていただいております。ばっちり決まることもあれば、苦戦することもあるのですが。