「壁を毎日破れ!」

およそ1年ぶりの東北におります。
今回は日本橋近辺での勉強会からの流れでしたので、乗車券にウィークエンドパスを使った関係もあって、東京→東北新幹線で仙台に立ち寄って、仙山線経由で山形に入りました。この時期の山形にしては温かいとは思うのですが、やはり東京よりは10度くらい気温が低い感じです。

特に白河を過ぎたあたりから車窓を眺めていたのですが、まだ、屋根瓦にシートがかけられている家があったことや、柿がたわわになっているのに収穫されていなかったり、落ちた柿が畑に集められている様子を見て、やはり心が痛みます。。。

今日は山形駅の西口という繁華街から逆の方向のホテルを取り、明日の朝かみのやま温泉での法事に移動しますので、おとなしくテレビで日本シリーズの様子を見ながら、月曜日用の簿記の問題を解こうかなと思っております。アルコールは明日の法事までお預けです。(こちらの宴会は飲むときは強烈ですので・・・)。

さて、白河までは当然の読書タイム。今日読んだ本は出町譲著「清貧と復興 土光敏夫100の言葉」

造船業界で大型合併を成功させ、その手腕を買われて東芝の再建に取り組み、経団連の会長を務めたのちに、国の財政立て直しのためいわゆる「第二臨調」で行政改革に取り組んだ土光敏夫氏。土光さんは古くて狭い家に住み、NHKでの特集番組で食事に「めざし」が出たところが放送されたことから、「メザシの土光」として、無駄撲滅に取り組むその姿勢は国民的人気を得ていました。

震災復興・TPP導入・消費税増税の方向など日本のこれからの行く末で不安視される中、もし土光さんならどう国の方向を指し示すのか。訊いてみたいと思う方もいらっしゃるのではないでしょうか。

今日取り上げた言葉はこの本のpp25-27に100の言葉の中の3つ目として挙げられている「壁を毎日破れ!」から。

前に進んでいれば必ず行き詰まる。「壁を毎日破れ」といったら「私には壁はありません」という人がいた。「そうか、ないか。君は座っているじゃないか。立って歩いてみろよ。四畳半だろうと六畳だろうと、立って歩けば、壁にすぐにぶつかる」といったんだ。つまり、この人には問題意識がないのだ。だから、「歩いて毎日ぶつかれ」といったんだ。(『土光敏夫 21世紀への遺産)』

毎日ぶつかっています。この壁を越えられるかどうか。破れるかどうか。いま、我々が試されているようです。