ポイントは「いったん停止」

ほんと、毎日暑いですね。こういうときはなんだかむしゃくしゃして人に当たりたくなる。そんなことありませんか?先日ご紹介した「怒らないこと」の第2弾「怒らないこと 2」―役立つ初期仏教法話〈11〉 (サンガ新書)には、「人間は生まれつき怒っている」とか、「欲は怒りの別バージョン」とかはっとさせられるフレーズがたくさんあります。

例えば、前書きには

「怒らないこと」というのは、実は人が生涯をかけるにふさわしい、人生の目標にするに値するテーマなのだということです。

とあります。この本では「怒ること」を乗り越えるため、「怒り」の仕組み、種類、克服法、そして「慈しむ」ことの大切さを説いています。

タイトルの『ポイントは「いったん停止」』は怒りの処方箋として挙げられていることです。

もし怒ってしまったら、なにもしないで、なにも言わないで、そのとき生まれた怒りを放っておきます。怒りに「考える」という燃料をあげないで、心まで止めて下さい。(p140)

「いったん停止」は車の運転にだけ役立つものではないようです。もし、自分の感情がふつふつと湧きあがってきたら「いったん停止」を思いだして下さいね。