忙しい人間を集める

最近1日おきにご紹介していますが、とりあえず今日でこのなぜ、横浜中華街に人が集まるのか(祥伝社新書211)のご紹介は一区切りとします。

この本では横浜中華街がなんで街として成功しているかについて、かなり詳しく説明しレています。作者は「町は生まれた瞬間から、衰退に向かって走っている」(p16)と思っていて、だから「まず、水をかきまわせ」(p143)とまず自らが動くことで周りを巻き込んでムーブメントを作ります。動きができたら、後継者にリーダーを託します。

そのリーダーの条件については(p151)

(1)志がしっかりしていて、けっしてブレない人
(2)自分のことより、街のことを優先して考えられる人
(3)経営能力の優れている人、金儲けの上手な人
(4)コミュニケーション能力の高い人

という条件をあげています。

さらに実務部隊については「忙しい人を集める」(p145)。
繁盛している店の経営者に集まってもらってあえて町おこしをやってもらう。その代わり効率を良くするため会議はスピーディー、連絡にはメールを駆使し、懇親会もしない。人脈が豊かな人々がさらに切磋琢磨して、効率良く活動しているからこそ、あれだけの町が維持できているわけですね。