「献身とは、生きる妨げとなる分別を忘れ去ることだ」

あまり期待していなかったのですが、いい本に巡り合いました。

昨日の電車の行き帰りにラテに感謝! How Starbucks Saved My Life―転落エリートの私を救った世界最高の仕事を読んでいました。

アメリカの大手広告代理店を解雇され職もない上に、浮気で子供を作り離婚して、なんとか就職しなければならない。そんなとき、ふと受けてみたスターバックスのパートナー(ウエイター職)になることによって、新しい人生を切り開いていく。というのがあらすじになるでしょうか。

一番共感できるのは、なんといっても、エピソードの中に人を尊ぶ心と、感謝の気持ちがいっぱいあふれていること。レジでのちょっとした声かけ、コミュニケーションがスタバでは「伝説のサービス」として推奨されているそうですが、一杯のコーヒーで得るものは、のどの渇きをいやすだけでなく、心への潤いもあるのだなと改めて感じました。

そして、章の頭にはちょっと気の利いた言葉がのっているのですが、これはスターバックスカップにある言葉からの引用。
その中で私の好きな言葉を一つご紹介。

「皮肉なことに、仕事でも、遊びでも、愛でも、深く献身すればするほど、より自由になれる。自分自身への批判や、理性的なためらいを装って見せたいという弱い心から解放される。献身とは、生きる妨げとなる分別を忘れ去ることだ」
アニー・モリス(ニューヨークのスターバックスのゲスト)


グランド・キャラメル・マキアートのカップに記された言葉(p210)

一生懸命、わき目もふらずやっていればいいことありますよね。きっといつか。