「過去の経験や蓄積を捨てる困難」

都内のさくら開花予想日が、今日とか明日とか?

近所のさくら並木のお祭りが明日とあさってなのですが、おそらく今年はつぼみを愛でるお祭りになりそうですね。

さて、本の紹介が続きます。ブラウザのスタートページに私はigoogleを使っています。
様々なホームページ、ニュース、ブログ、フィードの更新が一目でわかって大変便利です。そのigoogleには50近いページを貼っていますが、その中でも異彩を放っていて、更新が楽しみなのが「やまもといちろうBLOG」。その山本一郎氏の本が出ているのは知っていたのですが、やっと読むことができました。

リーダーの値打ち 日本ではなぜバカだけが出世するのか? (アスキー新書)。タイトルからして刺激的ですよね。


読んでみて、自分が今ベンチャー企業の経営をやっているだけに、「この話はつらい」「痛い」と思うことが多くて・・・。


今、会社でリーダーと目されている方、小さな会社を率いている方、読んでみると「!」と思うこと多いのではないでしょうか。

難しいのは「過去」・「前任者」や「自己」の否定です。例えば、こんなことが書いてあります。

ある組織が立ち上がって成長していく過程で、その礎となった人材がそこに存在し、ただ組織の成長が終わったり環境が変化していくと、その際に有能な人物の行った判断のメリットよりもデメリットやリスクが上まっていく。それを解決するためには、有能な人物の行った判断をひっくり返さなければならないが、それを行うということは、その組織において重要な働きをした礎となる人物の偉業を否定するも同然の決断を行わなければならないのです。(pp017-018)

うーん、これが難しい。非情に徹するというのは苦手な分野。

読んだ後、頭を抱えつつ、それでも一歩でも前に進もうと思ったり、でもひるんだり・・・。