「どんな心で叱られても、怒らないこと」

最近、ばたばたとしていてなかなか本屋さんにも足を運んだり、ネット書店で10冊まとめ買いとかやっていなくて、少しずつ積読の本が減ってきました。

で、やっと新書、文庫の未読作品に手を伸ばしてみつけたのが「怒らないこと」―役立つ初期仏教法話〈1〉 (サンガ新書)

200ページあまりの読みやすい内容であっという間に読めたのですが、心に残るフレーズは多かったです。

たとえば『怒りは自分を焼き尽くす「火」』(PP74-75)、『「怒り」が気づかないうちに体を壊す』(PP76-77)、『「私は正しい」と思うから怒る』(pp32-33)とか身につまされる表現がたくさん出てきます。


その中で今日紹介したいのが、表題の「どんな心で叱られても、怒らないこと」(p133)

人間が人間を叱る場合、いろいろな方法がありますが、それをお釈迦さまは五つに分けています。

一番目は「叱るべきときに叱ることもあるし、叱ってはいけないときに叱ることもある」。
二番目は「根拠があって叱る時もあるし、根拠がないのにかかわらず叱るときもある」。
三番目は「やさしい言葉で言うときもあるし、きつい言葉でいうときもある」。
四番目は「本当に意味のある役に立つ言葉で叱るときもあるし、どうでもいい無駄な言葉でただ叱るだけのときもある」。
五番目は「相手に対して慈しみを持って叱るときもあるし、単なる怒りで叱るときもある」。

叱られたとき、叱るとき、冷静な気持ちでいられるように、心がけたいと思います。そして、「笑えば怒りは消える」。(p181)

こうありたいものですね。