ラジオディレクターという仕事(1)〜ラジオディレクターになるには〜

昨日更新が少し減るかもなんて話を書きましたが、早速、昨日もおいしいお酒をいただいてしまい、気持ちよく寝てしまったため、残念ながら本は読めずじまい。(本当に私は意思が弱いというか、、、)仕方がないので?、今日は少しお仕事関連の話を。

ラジオディレクターって何をしているの?
どうやったらなれるの?
なんで君にできて、代わりの人にはできないの?
など、昔から現在に至るまで疑問をいただくのですがその理由に対して的確に応えるのはなかなかやっかいで難しいことです。その辺を説明するために少しづつ、業界事情や、自分の見てきたことをさし障りのない範囲で書いていきたいと思います。

今回はラジオディレクターになるルートについて。

まずは局に入るルート。昔はマスコミといえば、人気業種のトップランク。4マス(テレビ・新聞・雑誌・ラジオ)の一番下とも言えるラジオでもそれなり以上の倍率がありました。幸運にして採用された新入社員はアナウンサーや技術専門以外の総合職採用ならば、大きくわけると「総務分野」「営業・事業分野」「編成・番組制作分野」最近ですと「デジタル関連」などに配属されることでしょう。この時点で番組に関われる確率は営業・総務でほぼ半数は取られてしまうのでほぼ2分の1に。正直番組に携わるのは運もないと難しいです。局の場合は4年制大学のある程度の銘柄でないと採用されない上に、こんな状況ですから、ディレクターになるにはなかなか狭き門ですね。それに異動辞令1枚で、番組から営業で広告セールスにいきなり担当変更なんてことは普通に起こります。

もう一つのルートは、制作会社に入ること。ただラジオは事業規模が小さいため、なかなかラジオの制作会社も少ないのが現状。ただ、こういう厳しい環境で生き残っている会社さんですから、どこも優秀なディレクターを抱えています。FMの音楽系の番組制作会社が一番多いのですが、AMでも技術系の会社が番組制作ディレクターを抱えていたり、放送局系音楽出版社が番組制作をやっているケースもあります。こういったところの採用は定期採用とは限りませんので、常に情報を集めていないときびしいですね。

最後のルートはフリーディレクター。つい2-3年前まではWEBラジオの急増で安く早く作れるディレクターのニーズが高まっていたのですが、最近は不景気で縮小傾向。典型的な例は、専門学校のつてや番組投稿などで売り込んで、番組のAD補助や構成作家補助などの仕事にアルバイトなどで潜りこみ、そのディレクターに目をかけられて、契約のADやディレクターとなり、うまくいけば前述の制作会社に加入する。といった感じでしょうか。実は私も時々、専門学校に行って、若いAD候補を採用していました。今、その中で数人がフリーディレクターとして活躍していますが、アルバイトで終わってしまった人も多数見ています。喰えなくてもとにかくしがみつく根性がある人だけが生き残れる世界です。

どちらにしてもそれほどおいしい業界ではないのに、ルートが狭いというのが特徴といえるのかもしれません。

次回はラジオディレクターっていったい何をしているの?みたいな話をしたいと思います。