「プロですから。」

看護師さんの顔に緊張が走ります。

16時30分くらいにまたも池袋の献血ルームぷらっとに入りました。私の血液成分は通常、血小板がたっぷり(検査で正常範囲の上限値に近いくらい)あり、ヘモグロビン値は全血輸血の基準値を下回り、ぎりぎり成分献血なら大丈夫という感じですので、今日も成分献血をお願いしようかなと。成分献血なら、2週間のインターバルでOK。ちょうどリーダー養成講座の間隔とぴったりあうので好都合です。

ただ問題なのは、私のとにかく腕の血管が見えずらいこと。それに加えて、たまたま機械の不調か何かで3回前の成分献血が途中で終了した(私的にはなんともないのですけど)というデータがしっかり残っているため、担当としては「気をつけろ」という警告サインが何個もついたやっかいのドナーが目の前に現れたことになるわけです。どこに針をさすかについては、わざわざ別のベテランさんにも見てもらい、ホットパックを腕に巻いて、温かい飲み物の摂取をして血管を広げる努力もして、みたいな丁寧なステップを踏みます。


正直、私は、献血でも、健康診断でも何回か針の挿入に失敗されたことがあります。でもそんなことは、別に悪気があってされようとしたわけでもないので、ちょっと痛かったなくらいの気にしかなりません。だからこそ、今日も太い針が刺される成分献血にわざわざ申し込むわけです。で、今日も、別に失敗しても大丈夫ですから気にしないでくださいね。と私が声を看護師さんにかけた時に帰ってきた言葉がこれ。


「プロですから。失敗しないようにさせていただきます。」

笑顔できっぱり語られました。それがあまりにも自然で、さすがと思いましたし、心から信頼できるなと感じさせてくれました。

その後当然のごとく、採血は検査、本番ともスムーズに行きました。これで29回目の献血が終了。次回は区切りの30回目です。本当は次回あたりは全血献血にもご協力したいので食生活には気をつけたいと思います!それにしてもかっこよかったなぁ。「プロですから。」と言葉が自然に出てくるのは。