ラジオディレクターという仕事(3)

家についたら、夕ご飯。そして、そのままダウンという日が2日続きました。おかげさまで朝は快調ですが、夜までの体力をどう持たせるかが課題です・・・。


さて、ラジオディレクターについての話がちょっと飛びました。続きをお話しましょう。

WEBラジオはサーバーや回線の容量があればいくらでも番組を置くことができます。(あとは製作費や手間の問題ですね)一方従来の放送は、免許制で1つの局には限られた帯域、通常は一つの放送を流すために必要な分しか渡されません。(テレビのHDなら1chですが、SDなら3ch放送できるとかラジオNIKKEIのように第1放送、第2放送を持っているというような例外はあります。)
1つの放送しか出せないということはその局については24時間の限界産業。そこをいかに効率的に使うのかが、その局の運命を決めます。ここで問題なのは、この24時間の放送番組の中で収益も上げなくてはならない点。民間放送は、この24時間の中でスポンサーのニーズに応えて行く必要があります。放送局は視聴者(ラジオは聴取者)とスポンサーという二つのお客さんを常に意識する必要があります。特に昔から、マスの中では一番規模の小さいラジオにとっては、スポンサーの定着は番組を長続きさせるためにも最重要課題です。

そこで制作側に立つディレクターにも、よい番組を作ってお客さんを捕まえて、という業務とともに、提供しているスポンサーに一定の配慮をして喜んでもらうことを意識する必要が出てきます。営業マンは外を回らねばなりません。とすれば通常のスポンサー要請は現場がしっかりとこなさなければならず、営業マンもスポンサーに「この番組は●●がやっておりますので、大丈夫です」みたいなことをいう必要が出てくることもあります。

ですから特にAM・SW等の音楽を中心としていない番組の場合、どうしてもスポンサーに説明がしやすい、局のD、またはその道何年のベテランがつきやすいとになります。また、ラジオの場合、習慣メディアということもあり、パーソナリティの変更が少ないことも、ラジオディレクターの長期化、交代の少なさの一つの原因になっているかもしれません。パーソナリティやゲストが安心して話せることでいい番組になるというのもありますから。