葬式は贅沢である。

昨日の夜、私の住んでいる周りはこれでもかというほどの雷鳴と、大雨がありました。冷たい空気が入ったためで、これを境に夏と秋が攻守を入れ替え、秋の順番が巡ってきたようです。涼しい朝です。


さて、話は大きく変わりますが。。。
日曜日の新聞の楽しみは読書欄です。ゆったりした気分で評者の紹介する本を品定めし、自分に合う本を探す。大切なひと時なんです。
今、新聞は日経と産経を取っていますが、先々週の日経には日本人のお葬式感について取り上げた新書3冊が紹介されていました。

ちょっと私も葬儀についてお勉強しておいた方がよさそうな仕事もありますので、いい機会なので私なりにこの3冊を読み比べてみたいと思います。

まず最初は、島田 裕巳著葬式は、要らない (幻冬舎新書)

島田氏は宗教学者として有名で数々の著書を出されています。

この本では第1章の冒頭から「葬式は贅沢である」というメッセージを掲げています。なぜ、贅沢になってしまっているのか?ここに問題があると指摘。

そこから通夜、告別式のない「直葬」が増えていること、さまざまな形の葬儀が生まれていること、都市化により世間体を気にする層により葬式がより贅沢になっていること、戒名の問題。墓、寺院、葬祭業者の問題などを一通り押さえた上で、最終的には「葬式無用論」の方向に話を持っていっています。

戒名の付け方や値段については「うーんなるほど」と思わせますし、確かに自分の父の葬儀経験からも、家族葬でやるにしろ、いつのまにか費用は増えてしまうものというのは実感できるところもあります。

でも残された人にとって、本当に葬式は要らないのか?そこは明日以降にご紹介する本で反論があるはずです。