頑張れ!藤井。

この日はあと残り少なくなったリーダー養成講座が秋葉原であり、普段よりかなり早く終わったので、恒例の成分献血AKIBA・Fルームでした後、しばらく事務所で作業させていただいたあと、黄色い電車でまっすぐの千駄ヶ谷から神宮球場へGO。久々のナイター観戦です。シーズン終盤のヤクルトvs中日戦。中日はクライマックスの1位通過が、ヤクルトは現在4位でまだわずかに残るクライマックス進出を目指しているだけに、神宮にしては珍しい多くのお客さんが詰めかけていました。

風が気持ちよいし、献血後でビールはNGなので私より年上の中日山本昌とヤクルト館山との投手戦(というか、両チームのミスの応酬という場面も多かったのですが)をじっくりと見ていたその時、事件は起きました。

5回の裏、2アウト2・3塁、バッターはヤクルト畠山。ちょっと遅れ気味に差し出したバットからライトライン沿いにラインドライブ気味(切れながら)にフライが上がり、ライト中日藤井はジャンピングキャッチ。残念ながら藤井はボールをこぼしたのですが、どうみても、ファールゾーンに打球は飛んでいました。ところが、判定はフェア。同点1−1のゲームは、このプレイにが3塁打となって、ヤクルトが3−1と勝ち越し。落合監督は抗議中の暴言により退場。試合は結局この2点が決勝点となり、6−1でヤクルト勝利。

もしも、これでペナントレースが決まるなんて試合だったら、大変なことになる正直、大誤審に私には見えました。ラジオの実況アナ(文化放送の中継は入社同期の斉藤一美アナでした)も解説者も、その試合をテレビで見ていた人も、ファール間違いないと言っていましたから、やはりこれは間違いだったのでしょう。

ただ、判定は覆りません。今年からプロ野球でもホームランの判定には部分的にビデオによる確認が導入されましたが、このシーンでは使われることもありませんでした。

他のスポーツのビデオ判定でいうと、古くから相撲では物言いがついた際、ビデオが使われ、アメリカンフットボールNFLでは、もしビデオ判定を請求して、結果、審判が正しかったら、そのチームのタイムアウトの権利が一回消えるという「チャレンジ」制度が設けられています。レースものでは写真やビデオ判定は当たり前です。たしかに審判は神聖ですけど、人間だからミスもあると思います。さらに残念なのは、どうせファールになると思われるからと思ったからこそ、ダイビングで突っ込んだ藤井のような思い切ったプレイは損だと思う風潮が出てしまうこと。思い切ったプレイがファンに感動を与えるわけで、チマチマした野球ばかりじゃつまらない。素人目にも明らかなファールの訂正ができないばかりに、安全策ばかりの野球になるのは、どうなのでしょうか?疑問が残ります。


藤井は次の打席でヒットを放ち、1塁ベースに立った時、その誤診をした1塁塁審に軽く会釈をしました。今後の藤井選手の活躍を祈るのは中日ファンだけではないと思います。是非、今後もファンを喜ばせるプレイで活躍してほしいですね。


元スポーツ、特に野球中継ディレクターとして久々にワンプレイでいろいろ考えてしまいました。神宮球場にもいろいろ思い出がありますので、その話はまた明日。