「一切の責任は私が負う」

秋雨がやっとやってきました。雷も強く鳴り響きそう。今日は秋分の日。これから夜がどんどん長くなってきます。季節が逆になりますが南半球では、この冬はかなり寒かったようですが、日本のこれからの秋、冬はどんな気候になるのか。長期予報によると12月はかなり寒くなるとのことですが・・・。


さて、昨日に続いて、門田隆将著この命、義に捧ぐ~台湾を救った陸軍中将根本博の奇跡~の話を。
主人公の根本さんは明治24年の生まれで、陸軍士官学校を卒業後、主に中国方面に従軍。終戦時には内蒙古に中将として赴任していました。本来は武装解除は中国の手により行われないとならないところ、横からソビエトが攻めてきて、日本から来た居留民の命が危ないと判断し、あえて命に逆らって、ソ連軍に抗戦。なんとか中国(国民軍)の勢力の強いところまで、人々を後退させ、ぎりぎりのところで民衆の命を救いました。

この時の中央からの武装解除の命令に反して、抗戦行動を行うという時に、根本さんが発した言葉が「一切の責任は私が負う」。

帰国後しばらくして、蒋介石率いる国民軍が共産軍の攻勢に窮地に陥る。中国に迷惑をかけ、一方終戦時には民衆の命を国民軍に救ってもらったという恩義を返したいという思い。国民軍を救いたい。このため、危険を帰りみず密航という形で台湾に渡り、軍師として裏で活躍して金門島を守ることで、本土と台湾、二つの中国が併存できる状況を作った。

ただ、歴史上、日本人が戦いに加わったことは複雑な事情で消え去っていたところを、今回このノンフィクションの取材を通じ、台湾側に再認識させることができた。

ってとこがざっとしたあらすじでしょうか。

この根本さん。日本を発つ時も隠密行動でふらっと、つりざおをもって家を出て、帰りは飛行機での帰国でしたがやはるつりざおを持ってタラップを下り、まるで大したことはやっていないただ釣りにいっていただけなんだみたいな感じを醸し出し、帰国会見で囲んだ記者をうまくけむに巻いています。また、作戦行動中も自分の仕事の本分をわきまえ、決して出しゃばらず、でもきちんとアドバイス・判断は伝える。信頼されるはずです。

いざという時、役立ち、恩返しができるようになる。そのためにももっともっと自分を磨き、もっともっと力をつけたい。頑張りたいです。これからも。