破壊的イノベーションはあなたから始まる−イノベーションのDNA−

 まだ1月ですよね。せっかくですから年の始めだけにちょっと夢のある、大きな話の載っている本をご紹介しましょうか。

 あなたも、ゼロから世の中に全くなかった新しいアイデアをてこに大きな事業を興せる・・・かもしれない。そんな発想法を取り上げている本です。

 個人でも会社でも、元気が出てくる時って新しいことに挑戦している時、ですよね。

 でもなかなか、人と違うことってやりにくい。でも、スティーブ・ジョブス(アップル創業者)やジュフ・ベソス(アマゾン・ドットコム創設者兼CEO)だって、スタートした時は別に特別に何かの財産を持っていたわけではなく、何かの「きっかけ」を活かして、その発想を大きく伸ばして、ビジネスに落とし込み、紆余曲折を経て、ビックビジネスに成長させています。
 
 彼らの発想−破壊的イノベーション−の種は「あなたでも」産み出せるかもしれない。
「人と違う考え方を習得する方法は習得できる」(p42)。その方法論について、かなり具体的に落とし込んで書いているのが、クレイトン・クリステンセン , ジェフリー・ダイアー , ハル・グレガーセン 著, 櫻井 祐子 訳「イノベーションのDNA 破壊的イノベータの5つのスキル 」(Harvard Business School Press)です。

 クレイトン・クリステンセンさんといえば、イノベーションのジレンマで有名。この本に書かれている「破壊的イノベーション」を「イノベーションのDNA」では自らの手で興しましょうといっているわけです。

 破壊的イノベータの特徴である5つの発見力を身につけ、イノベーションを興す勇気を発揮せよ(p266)


 第一部では、発見力として、「関連づける力」「質問力」「観察力」「ネットワーク力」「実験力」の5つを挙げています。チェックテストや、自分で埋める表などもついていますから、やってみようと思う方の利用価値は大変高いと思います。

 エキサイティングな本ですから、訳本にしては結構読みやすくですし、エピソードなんかを見ていると元気も出てきます。

 さあ、なにかをやってみよう!でもその何かがわからない、とか、どう動けばよいかわからないとかいう方のお勧めの本です。