「投手コーチが教えられるたった一つのこと」−吉井理人「投手論」

 残念ながら3連覇ならずだったWBC日本代表。でも、予選2次ラウンドの台湾戦(私もドームで観戦していました。)など、白熱した試合が多くて盛り上がりましたね。さあ、そして日本のプロ野球も開幕しました。夜にナイターをやっているとなんとかなくでもその経過が気になり、テレビ・ラジオをつけたり、ネットをチェックしたりという日々が戻ってきました。

 そうそう、アメリカMLBもスタートしたみたいですけど、いきなりダルビッシュは惜しかったようですね。でも彼は若いですから、これからもどんどん快投を見せてくれるでしょう。

 そんなタイミングにぴったり合うMLB、日本プロ野球、どちらを楽しむうえでも参考になる本を今日はご紹介しましょう!伝説の1988.10.19の時は近鉄のクローザー。そして野茂投手(野茂さんはノーヒットノーランアメリカで2度達成しています。)に続いてMLBでも活躍。去年までは日本ハムの投手コーチの吉井理人さんが書いた投手論 (PHP新書)

 現役を離れてまだ5年。日米で選手として経験を積み、そのあと去年は優勝チームの投手コーチの吉井さん。若いころ決して優等生ではなかったようで、投手交代に不満でボールを蹴飛ばし、翌日から2軍行き(p24)みたいな現役時代の話、コーチとしても注目の斎藤祐樹をコーチとしてどうみたか、ダルビッシュはどんなピッチャーなのかなど、エピソードも豊富です。

 そんな吉井さんが投手コーチになって思ったこと。教えられることと教えられないこと、教えるべきでないこと。と、教えるタイミングなど、野球に限らず参考にできることはいろいろあります。

 今日のブログタイトルの「投手コーチが教えられるたった一つのこと」は第3章にあります。さすがにその一つのことを書くのはどうかとも思いますので、ぜひ本書をお読みいただければ。技術的なことより、やっぱり日常的にできることが大切なんですね。